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密避け、どう機運醸成 聖火初日、対応ちぐはぐ

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JRいわき駅前の繁華街で聖火リレーを見物する大勢の人たち=福島県いわき市で25日、手塚耕一郎撮影
JRいわき駅前の繁華街で聖火リレーを見物する大勢の人たち=福島県いわき市で25日、手塚耕一郎撮影

 東京オリンピックの聖火リレーが始まった。新型コロナウイルスの影響で冷え込んだ五輪の機運醸成が使命である半面、感染拡大を避けるため沿道に観衆が殺到するような「過熱」を招いてはならない。7月23日の開幕まで121日間、ジレンマを抱えて全国を巡る。

 「自分の地元なのに、沿道で見られないの?」。聖火リレーの出発式典が始まろうとしていた25日午前8時半過ぎ、1日目第1区間のゴール地点となっていたJR常磐線Jヴィレッジ駅前で、福島県広野町出身の無職、遠藤幸次さん(65)が途方に暮れていた。避難中の同県いわき市から朝一番で駆けつけたが、この区間では沿道からの応援が規制されていたのだ。東京電力福島第1原発事故では、現場の復旧作業にあたっていたという遠藤さん。作業拠点になっていたJヴィレッジには思い入れがあった。「これじゃあ盛り上がらないね」。そう言い残すと、規制線の外へと向かった。

 県によると、新型コロナウイルスの感染対策で出発式典が無観客になったことで、会場のJヴィレッジ周辺に人が集まる懸念があったという。告知もしていたが、規制を知らずに来る人も多く、ゴール地点から約200メートル離れた場所には100人ほどの人だかりができていた。「聖火もよく見えないし、こっちのほうがよっぽど密だよ」。静岡県から来た会社員の男性(60)は不満げだった。

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