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東電柏崎刈羽原発 遠い再稼働 地元の感情に向き合って=井口彩(新潟支局)

安全対策工事に関する住民説明会で、相次ぐ失態をわびる橘田昌哉・東電新潟本社代表=新潟市中央区で2021年2月12日午後6時1分、井口彩撮影
安全対策工事に関する住民説明会で、相次ぐ失態をわびる橘田昌哉・東電新潟本社代表=新潟市中央区で2021年2月12日午後6時1分、井口彩撮影

 東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発(新潟県)で年明け以降、東電や規制当局の失態が相次いで発覚した。安全性が問われる事態なのはもちろんだが、地元への十分な説明がないことに、より根深い問題があると思う。原発を受け入れてきた地元の感情を軽視したままでは、再稼働への理解は決して得られない。

相次ぐ失態に自らの説明なく

 「東電はCMで安全だ安全だと言っているが、どうなっているのか」「全く核セキュリティーがなっていないんじゃないか」。2月12日に東電が新潟市で開いた説明会。参加した地元住民らから次々に怒りの声が上がった。

 柏崎刈羽では昨年9月20日、東電社員が他人のIDカードを使って原発中枢の中央制御室に不正入室した。東電は今年1月に報道で発覚するまでの4カ月間、「核物質防護」を理由に、新潟県柏崎市などに伝えなかった。原子力規制庁は不正入室を把握しながら原子力規制委員会の委員長らに報告せず、規制委は9月23日、福島第1原発事故を起こした東電が再び原発を運転する「適格性」を認めていた。

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