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第93回センバツ高校野球

第93回選抜高校野球大会の特集サイトです。3月19日から4月1日まで阪神甲子園球場での熱戦を全試合ライブ中継します。

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第93回選抜高校野球 中京大中京2ー0専大松戸 中京大中京、奮起一打

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最後の打者を三振に打ち取り、接戦を制した中京大中京の畔柳=津村豊和撮影 拡大
最後の打者を三振に打ち取り、接戦を制した中京大中京の畔柳=津村豊和撮影

 <2021 第93回センバツ高校野球>

第6日(25日・阪神甲子園球場)

 中京大中京が接戦を制した。七回に死球と犠打などで2死二塁とし、途中出場の7番・櫛田が左翼へランニング本塁打を放って2点を先取。先発したエースの畔柳は直球に威力があり、被安打6の12奪三振、131球で完封した。専大松戸は先発・深沢が被安打3と好投したものの、打線にあと一本が出なかった。

【専大松戸-中京大中京】七回裏中京大中京2死二塁、ランニングホームランで生還し、雄たけびを上げる櫛田=津村豊和撮影 拡大
【専大松戸-中京大中京】七回裏中京大中京2死二塁、ランニングホームランで生還し、雄たけびを上げる櫛田=津村豊和撮影

初打席、決勝ランニング本塁打 エース12K完封 櫛田理貴外野手 中京大中京・3年

 昨秋は公式戦出場ゼロ。大会直前の登録変更で甲子園のベンチ入り18人に滑り込んだ背番号15は「この1打席のためにバットを振ってきたんじゃないのか」と自らを奮い立たせ、殊勲の一打を放った。脳裏に浮かんだのは「選手でやりたい」と言い切ったあの日だ。

 チームが専大松戸の先発右腕・深沢の前にわずか2安打と打ちあぐねる中、六回に右翼の守備から出場した。七回2死二塁、左打席に立ち、追い込まれてからの5球目。「一番打ちやすいところに来た」と、真ん中の139キロの直球を逆方向にはじき返した。前進守備から飛びついた左翼手の手前で弾んだ打球がフェンス際まで転がる中、二塁、さらには三塁も蹴って本塁へ気迫のヘッドスライディング。甲子園初打席が勝利を呼ぶランニング2点本塁打になった。

 昨秋は三塁ランナーコーチを務めていた。冬場に高橋監督から「このまま三塁コーチでいくか」と聞かれて発奮。選手で出たいと即答し、165センチと小さな体で紅白戦や打撃練習などで猛アピールした。「レギュラーになってもおかしくないレベルになった」と高橋監督に認められ、大会直前にメンバー入り。起用に応えた姿に高橋監督は「冬の櫛田の頑張りが思い浮かんだ」と目を細めた。

 聖地でつかんだ自信。「人生の中で1回は柵越えもしてみたい」と、さらなる高みを目指す。【森野俊】

強力打線を3安打に抑えた専大松戸の深沢=津村豊和撮影 拡大
強力打線を3安打に抑えた専大松戸の深沢=津村豊和撮影

被安打3、内突き99球 深沢鳳介(おうすけ)投手 専大松戸・3年

 力のないゴロが二塁手の前に転がった。四回1死二塁。中京大中京の4番・原を打ち取った場面だ。この1球にエースの成長が詰まっていた。

 「相手は外角球を逆方向に飛ばせる力がある。インコースを攻めよう」。右横手から長い腕をしならせ、磨いてきた直球を投げ込んだ。球速こそ138キロだったが、右打者の内角にシュート回転して食い込む球筋は数字以上の力がある。後続も打ち取り、原に「打ってはいけないコース」と悔しがらせた。

 昨秋までは外角一辺倒の投球だった。だが関東大会準決勝の健大高崎戦で計5回6失点と打ち込まれたことが転機になった。投球の幅を広げようと、冬場は走り込みと筋力トレーニングを徹底し、下半身を強化。直球の威力、制球力が増し、自信を持って内角を突けるようになった。この日は昨秋の最速を6キロ上回る143キロをマークし、最後まで球威も落ちなかった。内角が使えたことで、外の変化球も生きた。

 唯一の後悔は、七回に許したランニング本塁打。内角を狙った直球が甘くなった。それでもわずか99球、被安打3の完投。大会屈指の剛腕・畔柳と互角以上に投げ合い、「憧れの舞台で自分の投球はできた。でも試合には勝てなかった」。初めてのセンバツで手応えと悔しさを持ち帰った。【石川裕士】


◇学校別センバツ勝利数

(1)東邦(愛知)   56勝25敗1分け

(1)中京大中京(愛知)56勝26敗

(3)PL学園(大阪) 48勝17敗

(3)県岐阜商(岐阜) 48勝26敗1分け

(5)龍谷大平安(京都)42勝40敗1分け


 ○…1回戦…○

 △午前9時1分開始(観衆7500人)

専大松戸(千葉)

  000000000=0

  00000020×=2

中京大中京(愛知)

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