「ゆがむ行政」不透明のまま 首相の側近官僚、辞職相次ぐ

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参院本会議で2021年度予算が賛成多数で可決、成立し、一礼する菅義偉首相(右端)と閣僚ら=国会内で2021年3月26日午後5時42分、竹内幹撮影
参院本会議で2021年度予算が賛成多数で可決、成立し、一礼する菅義偉首相(右端)と閣僚ら=国会内で2021年3月26日午後5時42分、竹内幹撮影

 26日に成立した2021年度当初予算の審議では、菅義偉首相が掲げてきた「既得権益の打破」の看板を傷つける数々の問題が週刊文春の報道で噴出した。首相の長男正剛氏が勤める放送事業会社「東北新社」による総務省幹部の接待問題は、NTTによる総務省接待にも飛び火。首相の側近官僚2人が辞職に追い込まれる展開となった。

 「首相の息子で大臣秘書官もされた。やっぱり首相の影がちらつく。(会食の誘いの)連絡が来れば断れない」(立憲民主党の逢坂誠二氏)。衆院審議で野党は、総務省に強い影響力を持つ首相への「そんたく」が、接待問題の根底にあったと追及した。正剛氏は、首相が総務相だった06年に秘書官となり、08年に首相の出身地・秋田の支援者が経営する東北新社に入社。多くの接待に同席していたため野党は「接待要員だった」と指摘し、既得権打破と世襲を批判してきた首相の持論に反すると批判した。首相は「完全に別人格」と切り離しに躍起になった。

 だが総務省などが延…

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