遅咲きの43歳 テニス男子「最年長世界ランカー」の進化の先

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練習中の松井俊英選手=千葉県柏市で2021年3月15日、内藤絵美撮影
練習中の松井俊英選手=千葉県柏市で2021年3月15日、内藤絵美撮影

 テニスの男子シングルスで、約2000人いる世界ランカーの最年長が日本人であることをご存じだろうか。千葉県柏市の松井俊英選手。43歳。2月には日本代表として、国別対抗戦のATPカップのダブルスに2年連続で出場した。「年齢はただの数字」。遅咲きの「中年の星」が進化の先に見るものとは何か。

 松井選手の世界ランキングはシングルス819位、ダブルスは日本人で2番目の225位(4月19日現在)。2019年7月に約1年3カ月ぶりにランキング入りしたシングルスでは「最年長」を維持している。今はコロナ禍で出場大会が減っているが、得意なダブルスを中心にプレーしている。

 プロになって20年余り。30代前半にナショナルチームから外れて、「戦力外か」と気持ちが揺らぐ時もあった。それでもなぜやめなかったのか? 「年齢とか、伸び代とか、周りの評価で自分のキャリアを判断したくなかった。勝手に限界を決めないでって」

ジュニア時代は無名、海外留学が転機に

 10歳でテニスを始め、ジュニア時代は目立った成績はなかった。国の代表レベルの選手は小学校低学年までにラケットを持つことが多く、早くから国内外の大会で頭角を現すのとは対照的だ。

 転機は16歳の時。カナダに語学留学し、夏休みなどに米国や南米など海外の大会を回った。…

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