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第94回センバツ高校野球

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第93回選抜高校野球 東海大相模・門馬副主将、父が監督 親子鷹、縦じまの誇り胸に

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打席に向かう東海大相模の門馬功選手(左)を送り出す門馬敬治監督=阪神甲子園球場で26日、平川義之撮影 拡大
打席に向かう東海大相模の門馬功選手(左)を送り出す門馬敬治監督=阪神甲子園球場で26日、平川義之撮影

 <2021 第93回センバツ高校野球>

 「これからは選手と監督として見ていくから」。門馬功(こう)副主将(3年)が東海大相模(神奈川)の野球部に入部するにあたり、父である門馬敬治監督(51)から告げられた。功選手も「周りから監督が父親だという目で見られることは分かっていた。でもグラウンドでは一監督と一選手。気にしていない」と意をくむ。一方で同部を卒業した四つ上の兄・大(ひろ)さん(21)=現東海大野球部=が父から言われた「同じ力なら他の選手を使う」という言葉も肝に銘じて練習に取り組んできた。

 東海大相模への入学を決めたのは2017年夏の県大会決勝で同校が敗れ、大さんが甲子園に届かなかった時。その様子をスタンドから見て、自分が野球部に入って甲子園に行くと決めた。入部してからは、監督と選手として練習に励んできた。支えになったのはいつも前で道筋を示してくれる兄の言葉だ。「普通の人とは違うが、お前はお前だから考えすぎなくていい」

 20年には思いがけなく親子水入らずの時間もできた。3~6月の約3カ月間、新型コロナウイルスの影響で部活の全体練習が休止された間、兄と父と3人で朝から夕方まで走り込みや振り込みを行った。「普段よりもハードできつかった」という練習で、父から足の使い方など技術的なことを徹底的に教わった。功選手は「普段は他にもたくさん選手がいるから、なかなか聞けない。でもそのときは自分しかいないので、いろいろ聞けてよかった」と笑顔で振り返る。

 新チームでは兄と同じ副主将に指名され、監督とともにチームをまとめる立場で甲子園に来た。「僕は出られなかったから楽しんでこい」という、兄の思いも胸にプレーする。

 20日の1回戦、東海大甲府(山梨)戦でリードオフマンの左翼手として先発出場。八回には見事な返球で逆転の走者を本塁で刺した。延長十一回には二塁打で出塁し、後続の安打で勝ち越しを決めるホームを踏んだ。攻守で仲間を引っ張る副主将は、雰囲気を盛り上げるムードメーカーでもあり、チームに欠かせない存在だ。「チームを勝たせる1本を打つ。今年のチームのテーマは『つながる』。みんなで日本一になりたい」との意気込みで、26日の2回戦、鳥取城北戦は序盤に先制した1点を全員で守り抜き8強入りした。

 親子での甲子園について門馬監督は「特別な気持ちが全くないといったらうそになる。でもユニホームを着たら相模の監督であり、相模の選手だから」と話す。伝統の縦じまのユニホームに袖を通す監督と選手としてのプライドを胸に、親子鷹(だか)はチームの目標である「日本一」に向けて踏み出した。【宮島麻実】

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