連載

ミニ論点

ニュースをそれぞれ立場を異にする専門家や識者らが意見を交わします。

連載一覧

ミニ論点

大阪府市一元化条例、成立 中央大名誉教授・佐々木信夫氏/元大阪府副知事・小西禎一氏

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

広域行政のかじ取り役、府に一本化するべきだ 中央大名誉教授・佐々木信夫氏

 大阪府は狭い地域の中央に政令市・大阪市が位置しており、知事と市長がバラバラに都市計画や成長戦略を描けば広域的な行政運営が非効率になる。大阪全体の成長を考えるならば、広域行政のかじ取り役は府に一本化すべきだ。

 地方分権一括法の施行後、都道府県の権限を市町村に移してきた経緯があり、大阪市の中核的な権限を府に戻すことについて「地方分権に逆行している」との意見もある。だが、地方分権の本来の目的は、地域それぞれで最適な自治の形を探り出すことだ。条例は府市が競うように大規模開発を繰り返し、「府市合わせ(不幸せ)」とやゆされた過去に戻さないための大阪独自の手法で、府と市の役割を明確にした意義は大きい。

 一方、一元化で府に権限を移す政策分野が絞られ過ぎていると感じる。

この記事は有料記事です。

残り516文字(全文883文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集