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患者支える「ブラジルの赤ひげ」たち 医師志望者が急増するワケ

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祖母テルコ・カワオカさん(右)、祖父マサオさん(左)と写るルイーザさん。テルコさんをみとった担当医の姿を見て、最終的に医師を目指すと決意した=本人提供
祖母テルコ・カワオカさん(右)、祖父マサオさん(左)と写るルイーザさん。テルコさんをみとった担当医の姿を見て、最終的に医師を目指すと決意した=本人提供

 新型コロナウイルスの感染拡大が続くブラジルでは、患者の命を支えようと奮闘する姿が注目されて、医師を志望する人が急増している。最大都市サンパウロ郊外に住む日系4世、ルイーザ・カワオカさん(24)もその一人。新型コロナで亡くなった祖母から学んだ教えを胸に、大学医学部の受験勉強に打ち込む。

 日系2世の祖母テルコ・カワオカさんは2020年10月に新型コロナに感染し、入院先の集中治療室(ICU)で治療を受けた。カワオカさんが見舞いに行くと、テルコさんは人工呼吸器につながれベッドに横になり、鎮痛剤の影響で意識がなかった。持病はなく、いつも元気なテルコさんの姿から一変していた。

 「胸が締め付けられ、すべての嫌な感情に一気に襲われた」。カワオカさんの心を支えたのが担当医だ。「調子がいい時は呼びかけに反応し、生きようとする意志が強い」と教えられ、少しだけ前向きな気持ちになれた。79歳だったテルコさんは入院から約2週間後に息を引き取ったが、担当医は最後まで治療に全力を尽くし、カワオカさんら家族に丁寧に病状を説明した。カワオカさんは患者やその家族に寄り添ってくれた担当医と接し、「自分も人の役に立てる医師になる」と決意した。

 他人を支える仕事に就くというカワオカさんの信条は子供の頃、テルコさんから学んだもの…

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