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眼科医2団体に初の女性トップ 8割男性の医師界に変化の兆しか

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大学病院でも、診療科によっては女性医師の割合が増えている=古川幸奈撮影
大学病院でも、診療科によっては女性医師の割合が増えている=古川幸奈撮影

 男性が8割を占める医師の世界に、ジェンダー平等に向けた変化の兆しが表れている。眼科の中心的団体である日本眼科学会と日本眼科医会で、ともに女性がトップに就いている。国内の主要医学会のうち、女性が理事長となったのは初めて。開業医を中心に作られる医会も、女性の会長は初という。二人の女性リーダーは、どのような道を歩んできたのだろうか。【五味香織/統合デジタル取材センター】

手術着のまま保育園へ迎えに

 「保育園の時間がギリギリになり、手術着にサンダル姿のまま子どもを迎えに行ったこともありましたね」。日本眼科学会理事長の寺崎浩子医師(66)は、一人息子が幼かったころ、仕事と育児を綱渡りでこなしていた日々を振り返る。名古屋大医学部で1999年に初の女性教授となり、2020年3月まで20年間にわたり教壇に立ち、研究を続けた。現在も特任教授として診療などに当たる。

 出産は32歳の時。復職してからも第一線で診療にあたり、手術も数多くこなすなど「仕事をバリバリやっていた」。ただ、夫も多忙な外科医で、遠方の病院勤務になり単身赴任をしていた時期もあり、子育ては多くの部分を自身でやり繰りした。

子連れで学会に「それしか方法なかっ…

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