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北海道新幹線開業5年

北海道新幹線開業5年を機に、30年度末までに予定される札幌延伸に向けた展望と課題を探ります。

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北海道新幹線開業5年

2030への道/中 札樽トンネル工事、汚染残土問題 延伸に最大のネック /北海道

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北海道黒松内町に設けられた工事現場に入るための斜坑口=2020年8月、鉄道建設・運輸施設整備支援機構提供
北海道黒松内町に設けられた工事現場に入るための斜坑口=2020年8月、鉄道建設・運輸施設整備支援機構提供

住民怒りあらわ、2年未着工

 「説明会をやってくれ。立ち話では問題解決にならん」。札幌市議会で26日に開かれた総合交通政策調査特別委員会で、傍聴していた同市手稲区の住民らが怒りをあらわにした。

 議題は、北海道新幹線札幌延伸に伴う札樽(さっそん)トンネル(26・2キロ)の掘削工事で出る残土の処分地を巡る問題。自然由来のヒ素や鉛などが基準値より多く含まれ、健康被害や風評被害を懸念する地域住民の反発があり、着工しないまま約2年がたっている。

 建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(機構)と市は、要対策土(汚染土)の処分候補地として、(1)厚別区・山本地区(2)手稲区・金山地区(3)手稲区・山口地区――の3カ所としてきた。このうち、市は2019年に(1)、(2)を候補地としたが住民の反発が強く、20年6月に(3)を加えた。今、(3)にあるごみ最終処分場「山口処理場」に要対策土を搬入できるかが焦点となっている。

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