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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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第93回選抜高校野球 2回戦 智弁学園、近畿王者の実力 序盤に逆転、優位に /奈良

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ベスト8進出を決め、アルプス席へあいさつに向かう智弁学園の選手たち=阪神甲子園球場で、藤井達也撮影 拡大
ベスト8進出を決め、アルプス席へあいさつに向かう智弁学園の選手たち=阪神甲子園球場で、藤井達也撮影

 <センバツ2021>

県勢2校が8強

三回裏智弁学園2死一、三塁、山下の右前打で垪和が還る(捕手、北田)=阪神甲子園球場で、藤井達也撮影 拡大
三回裏智弁学園2死一、三塁、山下の右前打で垪和が還る(捕手、北田)=阪神甲子園球場で、藤井達也撮影

 第93回選抜高校野球大会第8日の27日、2回戦に登場した智弁学園は、昨秋の中国地区大会王者・広島新庄(広島)と対戦、5―2で逆転勝利し、近畿王者の実力を見せつけた。完投した小畠一心投手(3年)と1回戦で勢いに乗った強力打線の投打がかみ合った。一足早く準々決勝進出を決めた天理とともに、県勢2校がそろって8強入りするのは1977年以来44年ぶり。準々決勝は、第9日第3試合(28日午後1時50分開始予定)で明豊(大分)と対戦する。【林みづき】

 智弁は1点を追う三回裏、中陳(なかじん)六斗選手(2年)が公式戦初打席に立った。「メンバー唯一の2年生、初めての試合だから好きにやったらいい」との小坂将商監督の言葉を胸に、「一つ目のストライクは絶対見逃したらあかん」とバットを強く握った。思い切って振り抜いた2球目、打球は左翼線へ。大きな二塁打になった。

 晴れ舞台での活躍に、母真美さん(40)は「何と言ったら良いか……」と感無量。大会直前、試合中にけがをした北村泰都選手(2年)との交代でつかんだチャンスをものにし、「活躍できて良かった」とはにかんだ。

 続いて、「どんな形でも塁に出て、後ろにつなげよう」と臨んだ垪和(はが)拓海選手(3年)が適時内野安打を放ち、同点に。スタンドには赤いメガホンをたたく歓喜の音が響いた。大量得点を呼ぶという名物応援曲「ジョックロック」が響き渡ると、前川右京選手(同)に続いて山下陽輔主将(同)が適時打を放ち、3連打で逆転に成功。1回戦では四球での出塁が目立った「今大会ナンバーワンスラッガー」前川選手の初安打に、兄夏輝さん(19)は「ほっとした」と笑顔を見せた。

 四、六回にも1点ずつ刻み、4点差で迎えた八回表。広島新庄に1点を返され、2死二、三塁のピンチを迎えるも、小畠投手は堂々のピッチングで4番エースを打ち取った。九回表には最終打者から三振を奪って3者凡退。それでも、この日の投球内容は「70点ぐらい」と控えめ。3度目の甲子園で初の完投勝利を喜びつつ、日本一の目標に向けて気を引き締めた。

スタンドからナインの活躍を狙う新聞写真部の生徒=西宮市で、宮島麻実撮影 拡大
スタンドからナインの活躍を狙う新聞写真部の生徒=西宮市で、宮島麻実撮影

選手の活躍追う

 ○…ナインの活躍を多くの人に届けようと、一塁側アルプススタンドには真剣な表情でカメラを構える生徒11人の姿があった。同校の写真新聞部は選手や応援団、チアリーダーの写真を撮り、学校のホームページに掲載している。部を引退した3年の三木皓太さん(17)も、中止となった前回大会と2年分の思いを背負って駆け付けた。「新型コロナの影響で、応援に来たくても来られない人がいる。写真を通してアルプスの雰囲気や選手の活躍を見てほしい」

スタンドで応援する北村泰都選手=西宮市で、宮島麻実撮影 拡大
スタンドで応援する北村泰都選手=西宮市で、宮島麻実撮影

「夏にもう一回」

 ○…スタンドで赤いメガホンをたたき応援した北村泰都選手(2年)。当初はメンバー入りしていたが、3月7日の練習試合で死球を受け、膝をけがした。3日後にメンバー変更を告げられ、「悔しかった」。代わりにメンバー入りした中陳六斗選手(同)の「頑張る」との言葉に「頑張れ」と思いを託した。この日、チームを勢いづける初安打を放った中陳選手の活躍に「うれしい」とはにかんだ。「しっかりけがを治して、夏にもう一回勝負する」【宮島麻実】


広島新庄

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智弁学園

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