神戸・精神科病院、性的虐待 入院の息子に虐待なぜ(その2止) 「弱い立場」家族は沈黙

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看護師らによる虐待事件を受け、神出病院が入院患者の家族に配った「意向確認表」。1週間以内の回答を求めた=神戸市西区で2020年11月10日午後2時3分、春増翔太撮影
看護師らによる虐待事件を受け、神出病院が入院患者の家族に配った「意向確認表」。1週間以内の回答を求めた=神戸市西区で2020年11月10日午後2時3分、春増翔太撮影

 

 神戸市の精神科病院「神出病院」は、元職員の虐待行為を把握したのは兵庫県警の捜査を受けてからだとしている。2020年1月に「虐待防止委員会」を設置し、2カ月後に職員が逮捕されると、ホームページ(HP)で「調査を進めている」と説明した。

 だが、入院患者の家族らに直接説明する場を設けたのは逮捕から8カ月後の同年11月。複数の出席者によると、主に発言した大澤次郎院長(当時)は冒頭、「多大な心配をかけた」と述べたものの、「(虐待行為は)全く知らなかった」と弁解。「プライバシー」を理由に詳細は説明しなかった。

 質疑もほとんど受け付けなかった。患者の後見人が「事件の根本的な原因をどう考えているか分からない。再発防止策もきちんと説明してほしい」と訴えると、院長は「意見があるならサシでやりましょう」と述べ、「ここは病院が説明する場。あなたの見識を広める場ではない」と突っぱねた。

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