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第94回センバツ高校野球

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第93回選抜高校野球 中京大中京15-5常総学院 中京大中京、圧倒15点 大会最多57勝

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三回表中京大中京2死二塁、加藤が左翼線適時二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2021年3月27日、藤井達也撮影
三回表中京大中京2死二塁、加藤が左翼線適時二塁打を放つ=阪神甲子園球場で2021年3月27日、藤井達也撮影

 <2021 第93回センバツ高校野球>

第8日(27日・阪神甲子園球場)

 中京大中京が15安打15得点と圧倒した。二回に櫛田の適時打で1点を先取し、三回は加藤の適時二塁打などで2点を追加。四回には再び加藤が3点二塁打を放つなど計5点を挙げ、その後も加点した。先発の畔柳は球威があり、7回1失点と好投。常総学院は先発・秋本が4回8失点と乱れ、序盤で主導権を失った。

エース頼らず、野手奮起

 1回戦・専大松戸(千葉)戦はわずか3安打。中京大中京は右腕・畔柳の完封で勝利をものにした。好発進にも「いつもそうだ」と苦い顔をしていたのは野手陣。エースに頼らず、自分たちの力で打ち勝ちたい。秋季大会からの「決意」が、春通算歴代最多勝利数となった節目の一戦で結実した。

 打線の照準は、常総学院・秋本に絞られていた。5点リードの四回2死満塁。二、三回に連続二塁打を放っていた加藤は、6球目の外角135キロを逆らわずに振り切り、走者一掃の右中間二塁打に仕立てた。秋本はこの回限りで降板した。

 趣味は「人間観察」だという加藤。移動中の電車でも「この人はどんな仕事をしている人かな」と分析している。そんな趣味と実益を兼ね、ライバル投手の研究、分析を買って出たら、右に出る者はいない。秋本、大川の二枚看板の常総学院だが、チームで唯一、3番手で投げた伊藤地の特徴を知っていたほどだ。秋本についても早々に「球が走っていない」と見抜き、積極的な打撃を心掛けるとともに、チームメートと認識を共有した。

 「狙い通りの攻撃で勝てて自信になった」と加藤。先輩たちがセンバツで積み重ねてきた白星は57個に達した。畔柳の粘投と強力打線の歯車をきっちりとかみ合わせ、「記憶」でも春の球史に名を刻みたい。【森野俊】

常総学院、堅守ほころび

二回表中京大中京無死、加藤のゴロが三遊間の連携ミスで二塁打に=阪神甲子園球場で2021年3月27日、藤井達也撮影 拡大
二回表中京大中京無死、加藤のゴロが三遊間の連携ミスで二塁打に=阪神甲子園球場で2021年3月27日、藤井達也撮影

 かみ合わない歯車は、最後まで元に戻ることはなかった。序盤の大量失点で流れを失い、15失点を喫した常総学院。持ち味の守備のほころびが、回を追うごとに広がった。

 二回、中京大中京の先頭打者・加藤の打球が力なく三遊間に転がった。これを三塁手と遊撃手が「お見合い」し、左前に抜ける二塁打に。続く櫛田の適時打であっさり1点を先取された。遊撃の三輪は「互いに声掛けができなかった。自分が取る気で行かなくてはいけなかった」と悔やんだ。昨秋の関東大会では4試合で2失策と、主将の田辺が「自主練習では打つよりノックを受けている選手の方が多い」と胸を張るほどこだわってきた堅守が、大事な場面でほころんだ。

 対する中京大中京は、島田監督にとっても思い入れのある相手だった。常総学院の投手だった1987年の夏の甲子園で対戦し、完投勝ちした。島田監督は「試合前に『俺は勝っているぞ』と選手たちを鼓舞したつもりだったが、逆に力が入ってしまったかな」と振り返る。

 昨年11月に亡くなった名将・木内幸男元監督が率いて、春夏で全国制覇を果たした名門だが、甲子園通算66試合目で最多失点となってしまった。「木内さんから『まだまだだな』と言われると思う」と島田監督。大きな宿題を課された敗戦となった。【伝田賢史】


 ○…2回戦…○

 △午後2時21分開始(観衆8000人)

中京大中京(愛知)

  012501024=15

  000010040=5

常総学院(茨城)

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