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目覚めると「ECMO」につながれ…重症化から生還、58日間の闘病記

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病室から向井一江さんが夫の裕策さんに宛てた手紙=一江さん提供
病室から向井一江さんが夫の裕策さんに宛てた手紙=一江さん提供

 「病院に着いたら連絡するね」。新型コロナウイルスに感染した東京都江戸川区の向井一江さん(53)は昨年11月、夫の裕策さん(59)にそう声をかけて病院に向かった。すぐに回復すると思っていた。しかし、翌日には容体が急変し、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」につながれ生死の境をさまよった。感染の再拡大で重症者数は再び増加に転じている。取材に応じた夫妻が、発症から退院までの58日間を語った。

軽症で入院から2日

 始まりは昨年11月上旬、一江さんの友人からの電話だった。友人の知人が感染し、濃厚接触者に認定されたという。一江さんはその友人と捨て猫の保護に取り組んでおり、電話のあった前々日には直接会って活動について話し込んでいた。

 数日後、友人の感染が確認され、一江さんもすぐにPCR検査を受けた。結果は陽性。2日ほど自宅で様子をみたが倦怠(けんたい)感がひどくなり、11月13日に軽症者用の病院に入院した。

 翌日の午後4時ごろ、入院先から裕策さんに連絡があった。「奥様が危険な状態です」。突然の宣告に耳を疑った。

 病院によると、一江さんは入院した日の夜に呼吸困難の症状があり、14日午後には人工呼吸器が必要となるレベルになった。しかし、軽症者用の病院のため十分な設備がなく、転院先を探している最中という。「今から行きます」と伝えたが、裕策さんも14日の検査で感染が判明しており、病院には「陽性者に来られても困る」と断られた。「だったらなんとかしてくれ」。思わず声を荒らげていた。

 14日午後8時。代わり…

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