沖縄戦の遺骨土砂「辺野古に使うな」 広がるハンスト男性の思い

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辺野古埋め立てへの沖縄本島南部の土砂使用に抗議して座り込む具志堅隆松さん(中央)=那覇市の沖縄県庁前で2021年3月1日午後1時20分、遠藤孝康撮影
辺野古埋め立てへの沖縄本島南部の土砂使用に抗議して座り込む具志堅隆松さん(中央)=那覇市の沖縄県庁前で2021年3月1日午後1時20分、遠藤孝康撮影

 沖縄戦の犠牲者の遺骨が混ざる土砂を基地の埋め立てに使うな――。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への県内移設に対する賛否を超え、防衛省に見直しを求める声が広がっている。きっかけは遺骨収集を続ける一人の男性のハンガーストライキだ。日米両政府による普天間飛行場の全面返還合意から25年が過ぎた。太平洋戦争末期の沖縄戦で多くの住民が犠牲になった沖縄本島南部では、76年がたった今も収集されていない遺骨が残っており、県民の「許せない」との思いは強まるばかりだ。

 「遺骨が混ざっている土砂は使わない。この認識は共通だ」。普天間飛行場の移設に伴う辺野古沿岸部の埋め立てに、防衛省が沖縄本島南部の土砂の使用を検討していることに対し、自民党の県議は3月23日の県議会土木環境委員会でこう述べた。委員会はその後、関係者からの意見聴取や現場視察を進め、4月15日の本会議で「辺野古」という地名は含まないものの、遺骨を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書が全会一致で可決された。

 反対の声が広がるきっかけとなったのが、ボランティアで遺骨収集を続けてきた具志堅隆松(たかまつ)さん(67)が実施したハンガーストライキだ。「未収集の遺骨が混ざってい…

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