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「澤田知子 狐の嫁いり」展 内面・外見、浮かぶズレ 無数のセルフポートレートから

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「SKINHEAD」の前に立つ澤田知子=東京都写真美術館で
「SKINHEAD」の前に立つ澤田知子=東京都写真美術館で

 セルフポートレートを通して人間の内面と外見の関係を考えてきた現代美術家、澤田知子(43)の公立美術館で初めての大規模個展「狐(きつね)の嫁いり」が東京・恵比寿の東京都写真美術館で開催されている。「セルフポートレートとは?」「写真とは?」と、私たちに問いかける展覧会でもある。

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 大きな展示空間の真ん中に立つと、無数の視線に射抜かれるようだ。それだけ、本展にはたくさんの「顔」が並ぶ。

 証明写真のように、主に正面から撮影したセルフポートレートで知られる。例えば、実質的なデビュー作「ID400」(1998年)は400枚の組み写真。さまざまに変装し、自動証明写真機を用いて「400人の自分」を撮影した。いろいろな国や地域のアジア人に見えるようにメークや髪形を変えて制作した「FACIAL SIGNATURE」は300枚組み。こんなにたくさんの顔に囲まれる機会はめったにない。

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