「軽井沢ブランド、使いたい放題」 町が町外事業者に配慮求める文書

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「軽井沢ブランド」維持の重要性を強調する藤巻進・軽井沢町長=軽井沢町役場で2021年3月29日午前11時13分、坂根真理撮影 拡大
「軽井沢ブランド」維持の重要性を強調する藤巻進・軽井沢町長=軽井沢町役場で2021年3月29日午前11時13分、坂根真理撮影

 長野県軽井沢町は29日、町外の事業者が企業名や商品名に「軽井沢」という名称を使うと消費者が誤解するとして、使う際は最大限の配慮を求める文書を公表した。町外の事業者が名称を使う場合は軽井沢町内に事業所がないことなどを消費者に周知するよう要望している。軽井沢の名称を使う町外の事業者は59あるとされ、藤巻進町長は「軽井沢のブランド価値の毀損(きそん)につながる。軽井沢という名前は軽井沢町民の一級の財産だ」と訴えている。

 文書では、軽井沢町外、とりわけ隣接市町村の事業者が「軽井沢」を企業名や商品名に取り込めば、消費者が誤解するとしている。町は実例として、軽井沢の名が含まれる宿泊施設の予約客が「町内にあるだろう」と考え、JR軽井沢駅からタクシーで向かったが、実は施設は町外にあって乗車料金が高額になった、という苦情が寄せられた事例を挙げる。こうした苦情は多数あるという。

 藤巻町長はシャンパンを引き合いに「それはシャンパーニュ地方でつくられたものに限られ、同様のものでもスパークリングワインなどと表現している」とし、ブランド価値の重要性を説明した。その上で「地名は商標登録できず、使いたい放題だ。これが広がると、軽井沢の輪郭がぼやけていくのではないかと危惧している。消費者の利益にも反する」と強調した。

 軽井沢町の西にある佐久市の「軽井沢西ドライビングスクール」は、もとの「佐久川西自動車学校」から2017年に名称変更した。担当者は「軽井沢だと分かってもらいやすいため」と話す。今回の意見表明については「もっともな意見。軽井沢町さんに迷惑をかけないようにしたい」としている。【坂根真理】

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