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ネットで続くデモ ゲーム感覚が現実世界に流れ込む危うさ

五野井郁夫・高千穂大教授=東京都新宿区で、宮本明登撮影
五野井郁夫・高千穂大教授=東京都新宿区で、宮本明登撮影

 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で、オンラインゲームで。外出制限が続くコロナ禍の世界でもネット上では絶え間なく「デモ」が続いている。街頭でのシュプレヒコールは時代遅れなのか。「『デモ』とは何か」などの著書がある政治学者の五野井郁夫・高千穂大教授の答えとは――。【聞き手・木許はるみ】

2010年代から本格化したデモのネット利用

 ――ネットを利用したデモはいつごろから広がったのでしょうか。

 ◆中東諸国の民主化運動「アラブの春」や経済格差に反発する米国の「オキュパイ・ウォールストリート(ウォール街を占拠せよ)」運動など2010年代から本格化した。当時のネット利用は主に街頭での集会につなげるためだった。コロナ禍では人が集まることが難しくなり、オンラインが「集会」の場になった。欧州、米国、そして日本でもSNSでつながって着火した人々の抗議の熱がリアルな空間にあふれる現象が起きている。オンラインとリアルを組み合わせたハイブリッドなデモの形は今後も続いていくだろう。

世代間で異なる「主戦場」

 ――オンラインで「集会」する具体的な方法とは。

 ◆運動の拡散には「インターネットミーム」(※1)が使われる。ミームは見た人が都合よく解釈してシェアしやすいシンボルになる。例えば、香港を起点に台湾やタイ、ミャンマーなどの若者が連帯したネット上の民主化運動はタピオカミルクティーがミームとなり、「ミルクティー同盟」と呼ばれる。…

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