自助といわれても

コロナ禍、失ったつながり 所持金103円、42歳非正規女性の「貧困」

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「年越し大人食堂」に訪れた女性=東京都千代田区の聖イグナチオ教会で2021年1月3日、木許はるみ撮影
「年越し大人食堂」に訪れた女性=東京都千代田区の聖イグナチオ教会で2021年1月3日、木許はるみ撮影

 「気がつくと、所持金は103円でした。出勤する電車賃もなくなっていました」。短大卒業後、非正規雇用で働いてきた女性(42)は突然、自分とは関係ないと思っていた「リアルな貧困」に直面した。給料が安くても仕事を絶やさずにやってきた。でも40代になるとバイトの面接にすらなかなか呼ばれなくなってしまった。東京都千代田区の聖イグナチオ教会で年初に開催された「年越し大人食堂」で女性に出会った。【木許はるみ】

 「これ見てください。笑いますよね」。女性はショルダーバッグから長財布を取り出した。小銭入れを開けて、100円玉と1円3枚をジャラジャラと揺らしてみせた。小さな水玉のワンピースにズボンで防寒した細い体。「2週間、カップ麺で食いつないできました」。乾いた声で笑った。

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