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開沼博・評『オンライン採用 新時代と自社にフィットした人材の求め方』伊達洋駆・著

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“新たな時代”の出会い・成長を企業はどう作り上げていくか

◆『オンライン採用 新時代と自社にフィットした人材の求め方』伊達洋駆・著(日本能率協会マネジメントセンター/税別1800円)

 コロナ禍の中で何が変わったのか。飲食・観光業界への大打撃。在宅勤務はじめ一定のデジタル化の進展。衛生意識は高まり、エッセンシャルワーカーの重要性に多くの人が気づいた。ただ、結局何が一番の変化だったのかというとよくわからない。「ウィズコロナ、アフターコロナっていうのは、新たな時代の幕開けなんだ!」というような威勢のよい議論も聞いたが、マスク姿とアクリル製の仕切り板と繁華街に空きテナントが増えた以外に、何か斬新な風景が見えてきているわけでもない。一年以上にわたって、「今日の新規感染者数」をニュースで見る日常の中で起こっているのはもっと緩慢な何かで、多くの人がいつか出口は来るんだからと、やり過ごそうとしているように見える。

 遠方との会議がオンラインに切り替わって、いちいち時間と旅費をかけて出張しなくてよくなったという話のように、コロナ禍の中で利便性が高まった部分もある。ITを活用すれば、物理的距離に縛られず効率的に仕事ができるはずだ、とは以前から言われていたことだが、コロナ禍はそれを急加速させ、いわば10年、20年かけて起こる変化を先取りして私たちに経験させる効果があった。

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