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霞が関と世間の常識乖離 7.4万円接待=家族1カ月の食費 計5人で37万円=サラリーマン1カ月分の給料

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記者会見を終え姴会見室を出る菅義偉首相(手前)。奥左は山田真貴子内閣広報官(当時)=首相官邸で1月4日姴竹内幹撮影
記者会見を終え姴会見室を出る菅義偉首相(手前)。奥左は山田真貴子内閣広報官(当時)=首相官邸で1月4日姴竹内幹撮影

 総務省、農林水産省、文部科学省……。次々と明るみに出る霞が関官僚による接待問題や疑惑。最も目を引いたのが、山田真貴子前内閣広報官(60)が菅義偉首相の長男が勤める会社から、1人7万4000円超の接待を受けていた問題だろう。実はこの金額、3人家族の1カ月の平均的な食費とほぼ同じ額なのだ。新型コロナウイルスの感染拡大で、国民は外食を控えるなど我慢を強いられているのに、なぜ官僚は庶民感覚とかけ離れてしまうのか。

 「『3人家族の1カ月の食費はいくらですか?』って、山田さんに聞こうと思っていたんです。そうしたら、その日に内閣広報官をお辞めになってしまって」。そう語るのは立憲民主党の辻元清美副代表(60)である。3月1日の衆院予算委員会。質問に立った辻元さんは山田氏への質問を用意していたが、当人が辞表を提出し、かなわなかったというのだ。山田氏といえば、放送事業会社の東北新社から1人7万4203円に上る接待を受けていたことで、一躍国民に注目される存在となった。

 辻元さんが食費にこだわった訳は、タレントの松本明子さんの発言がきっかけだ。テレビの情報番組で松本さんが「うちの親子3人の月の食費とあんまり変わらない」とコメントし、それをインターネットのニュースで知ったという。「私も地元(大阪府高槻市)では両親との3人暮らし。1カ月の食費は約7万円なので、ちょっと調べてみようと思ったんです」

 調べたのは総務省の家計調査。各家庭で1カ月の収入がどれくらいで、どんな物をいくらくらい買っているかが分かる。それによると、3人暮らしのサラリーマン世帯1カ月の食費は平均7万5667円(2020年)なのだ。「1カ月の食費とほぼ同じ金額の接待って、いったい何を食べればこんなに高いのか。国民感覚とずれています」。山田氏は東京都内の和食レストランで、和牛ステーキや海鮮料理を味わったというが、それにしても、という金額である。

 実は辻元さん、山田氏と同い年で面識もあるという。「山田さんが女性初の内閣広報官に就任されたときは、私も…

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