木村花さん死去 テラハ「放送倫理上問題」 人権侵害は認めず BPO

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木村花さんの写真がプリントされたシャツを着て記者会見に臨み、涙をぬぐう母の響子さん=東京都千代田区で2021年3月30日午後5時31分、北山夏帆撮影
木村花さんの写真がプリントされたシャツを着て記者会見に臨み、涙をぬぐう母の響子さん=東京都千代田区で2021年3月30日午後5時31分、北山夏帆撮影

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会(委員長=奥武則・法政大名誉教授)は30日、フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレス選手、木村花さん(当時22歳)が視聴者から誹謗(ひぼう)中傷を受けた末に昨年5月に死去した問題について、花さんの精神的な健康状態への配慮が欠けていた点で、フジに放送倫理上の問題があったとの見解を出した。人権侵害は認めなかった。

 テラスハウスは、男女6人の共同生活や恋愛模様を見せるリアリティー番組。審理対象となったのはフジが昨年5月19日未明に放送した回で、男性共演者がプロレスのコスチュームを誤って洗濯するなどし、花さんが強く非難する場面が流された。この回は、動画配信サービス「ネットフリックス」で同3月末に先行配信などもされ、ネット交流サービス(SNS)上で中傷が増えた後、花さんは自傷行為に及んでいた。花さんは地上波で放…

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