
欧州連合(EU)を離脱した英国が、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加盟を申請した。発足国以外の参加申請は初めて。中国も加盟を検討する中、かつてTPP交渉を主導しながら脱退した米国の動向にも関心が集まる。世界の自由貿易体制が曲がり角にある中、TPPはどこへ向かうのか。
日本は自由貿易の旗頭に 鶴岡公二・元駐英大使
「EUを離脱したらTPPに参加できるのですよ」。駐英大使としてロンドンにいた頃、英国の閣僚や政府関係者らにそんな話をし、自由度の高いTPPに入ることがいかに有益かを訴えてきた。
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