「原発マネー」関電旧経営陣の責任は 金品受領、立件へ高い壁

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関西電力高浜原発の(左から)3号機、4号機=福井県高浜町で2020年10月20日、本社ヘリから木葉健二撮影
関西電力高浜原発の(左から)3号機、4号機=福井県高浜町で2020年10月20日、本社ヘリから木葉健二撮影

 関西電力の歴代幹部らによる金品受領などの問題で、大阪地検特捜部の捜査が大詰めを迎えている。地検は八木誠前会長ら関電関係者を幅広く聴取しているが、30年以上にわたり金品を提供した福井県高浜町の森山栄治・元助役は2年前に死去した。キーマンの証言が得られず、立件のハードルは高い。いびつな「原発マネー」のあり方が問われる捜査の行方は。

 「死去した森山氏を調べられない以上、客観証拠や関係者の聴取を踏まえて金品の趣旨を見極めないといけない」。検察幹部は捜査の難しさをそう漏らす。

 第三者委員会の調査報告書によると、森山氏が金品提供を始めたのは、1987年に高浜町助役を退任した直後だ。

 助役時代、森山氏は高浜原発3、4号機の誘致で地元をとりまとめ、関電と太いパイプを築いた。退任後は関電の子会社や取引先のメンテナンス会社、建設会社などで顧問や役員に就任。地元対策で頼る関電、仕事が欲しい取引先の双方に影響力を強めた。

 その手段に使われたのが金品だ。関電幹部と面会するたびに現金やスーツの仕立券、小判を忍ばせた菓子折りなどを手渡した。2004年に福井県美浜町の関電美浜原発で11人が死傷した事故と、11年の東京電力福島第1原…

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