伊藤詩織さんへの侮辱的な書き込み 元TBS記者側弁護士に戒告

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愛知県弁護士会の入る県弁護士会館=名古屋市中区で2021年3月31日午後3時59分、川瀬慎一朗撮影 拡大
愛知県弁護士会の入る県弁護士会館=名古屋市中区で2021年3月31日午後3時59分、川瀬慎一朗撮影

 フリージャーナリストの伊藤詩織さん(31)が性的暴行を受けたとしている元TBS記者、山口敬之氏(54)の代理人で愛知県弁護士会所属の男性弁護士が、自身のブログに伊藤さんへの侮辱的な書き込みをしたとして、同弁護士会は3月30日付で戒告処分にした。

 同弁護士会は、インターネット上での中傷が社会問題化していることを受け、厳格に対処するとして、当事者名などを伏せた上で異例の処分公表を行い、謝罪した。

 男性弁護士は、伊藤さんが暴行への慰謝料を求めた訴訟で山口氏の代理人を務めていた。今は消されている法律事務所のブログで2018年10月、「詩織が主張する性暴力被害が全くの虚偽・虚構に過ぎない。虚妄に基づく一方的な主張」と言及。被害をつづった伊藤さんの手記について「山口氏の名誉・社会的信用を著しく毀損(きそん)する犯罪的行為」などと書いた。

 同弁護士会は19年にブログの内容などを問題視する懲戒請求を受けた。男性弁護士は「真摯(しんし)に受け止めているが、内容については承服しかねる部分もあるので、慎重に検討の上、適切に対応したい」とコメントした。

 伊藤さんは15年4月、就職相談のため会った山口氏との飲食中に意識を失い、東京都内のホテルで性的暴行を受けたと主張。東京地検は16年、山口氏を不起訴処分とし、伊藤さんの申し立てを受けた検察審査会は17年9月に不起訴相当と議決した。慰謝料を求めた民事訴訟では東京地裁が19年12月、被害事実を認定して山口氏に330万円の支払いを命じ、山口氏側が控訴した。【川瀬慎一朗】

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