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医療の本音

 日本の救急・外傷外科の第一人者で、ドラマ「コード・ブルー」の医療監修を務めた松本尚さんが、医療現場を巡る本音をさまざまな角度から語ります。毎日新聞紙面で掲載される記事を医療プレミアサイトに転載するとともに、当サイト独自の記事も掲載します。

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他国頼みのワクチン=松本尚(日本医科大学救急医学教授)

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松本尚 本医科大学救急医学教授
松本尚 本医科大学救急医学教授

 医師や看護師など医療従事者からではありますが、2月中旬に新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種が始まりました。英国で最初の接種が行われてから約2カ月後のスタートです。この時期、イスラエルでは既に国民の40%が1回目の接種を受けたと伝えられていたこともあって、いつ日本での接種が始まるのかと皆さんも少々不安だったかもしれません。

 政府は製造3社との契約を終え、国民全員分のワクチンを確保したとしています。しかし、それらは全て輸入によるということを忘れてはいけません。契約はあくまで書類上のことでしかありません。何らかの事態によって国外で製造されているワクチンの輸出が制限されれば、たちまち入手は困難となります。その時のリスクヘッジはできているのでしょうか。感染の拡大状況が欧米ほどではないとはいえ、ワクチンや治療薬の開発・製造を…

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