連載

PICKUP

科学界の最新トピックスをピックアップします。

連載一覧

PICKUP

雪中から新種クマムシ 藻類を餌に 千葉大など発見

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
山形県西川町のブナ林の雪から見つかった新種のクマムシの顕微鏡画像。右下の線の長さは0.1ミリ=竹内望・千葉大教授提供
山形県西川町のブナ林の雪から見つかった新種のクマムシの顕微鏡画像。右下の線の長さは0.1ミリ=竹内望・千葉大教授提供

 <ピックアップ>

 高温や乾燥など過酷な環境に耐えることで知られる微小な生物「クマムシ」の新種が山形県で採取した雪の中から見つかったと、千葉大などの研究チームが英科学誌サイエンティフィック・リポーツで発表した。雪の中からクマムシが見つかったのは日本では初めてで、世界でもほとんど例がないという。

 クマムシは昆虫ではなく、ゆっくり歩くのが特徴の「緩歩(かんぽ)動物」に分類される8本脚の無脊椎(せきつい)動物。体長は0・1~1ミリで、体を縮ませた「乾眠状態」になることで高温や低温、高圧などに耐えることができるとされている。研究チームによると、これまでに約1300種類が確認されているという。

 研究チームは2018年4~5月と19年5月、生物調査のため山形県西川町の月山(がっさん)山麓(さんろく)のブナ林で雪を採取。持ち帰った雪を顕微鏡で観察したところ、積もっていた雪の表面から約10センチの層で、クマムシの成体2000匹以上と、卵が見つかった。クマムシは2種類が確認され、どちらもこれまでに知られていない種だったという。「緑雪」と呼ばれる、大量に藻類が繁殖して緑色になった雪に密集していた…

この記事は有料記事です。

残り260文字(全文755文字)

あわせて読みたい

注目の特集