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第93回選抜高校野球大会は最終日の1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、2年連続12回目出場の東海大相模(神奈川)が、3年連続5回目出場の明豊(大分)に3―2でサヨナラ勝ちし、第83回大会(2011年)以来10年ぶり3回目の優勝を果たした。
2年ぶりに戻ってきた甲子園大会にふさわしく、幕切れは劇的なサヨナラだった。決着をつけたのは東海大相模の小島。同点の九回1死満塁、自分の放った強い打球が前進守備から横っ跳びした明豊・遊撃手の幸のグラブをはじいた瞬間、喜びが湧き起こった。「うれしいしか、なかった」
2球連続でストライクを見逃し、追い込まれた。「どんな球でも打つ」と頭を切り替えた。外角高めのボールにも見える直球に手を出し一塁まで疾走した。
昨秋の関東大会準々決勝で東海大甲府(山梨)にサヨナラ負けした時、チームは大胆な改造に踏み切った。その最たるものが、大会直前に正二塁手だった小島の捕手へのコンバートだ。「誰よりも捕球がうまい」(門馬監督)という背番号「4」が扇の要に入ったことで守りが安定。現在のチームが目指す「守り勝つ野球」の完成度が一気に高まった。その小島が攻撃でも最後に大きな仕事をやってのけた。
決勝は相手に2度先行されたが、その度に追いつき、最後に追い越した。仕上げは守備の象徴たる小島。門馬監督は「最後の、最後までしぶとく執念を持って戦った。小島の一打がチームのすべてを物語っている」と語った。
全5試合で得点17。派手さはないが、わずかに失策1、失点3。どんな劣勢でも堅い守りは乱れず相手に競り勝つ。玄人好みの好チームが、3度目の頂点に立った。【岸本悠】
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