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「大丈夫」明豊の先発・太田 悔しさぶつけた決勝 選抜高校野球

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力投する明豊先発の太田=阪神甲子園球場で2021年4月1日、吉田航太撮影 拡大
力投する明豊先発の太田=阪神甲子園球場で2021年4月1日、吉田航太撮影

 第93回選抜高校野球大会は最終日の1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、3年連続5回目出場の明豊(大分)は2年連続12回目出場の東海大相模(神奈川)に2―3でサヨナラ負けした。明豊は春夏通じて初の決勝に進んだが、第39回大会(67年)の津久見以来となる54年ぶりの大分県勢の優勝はならなかった。

 帽子のひさしの裏には「大丈夫」の文字が並ぶ。試合中に弱気の虫が顔を出さないようにするためだ。背番号「10」の左腕が、エースナンバーを手にすることができなかった悔しさを決勝の大一番でぶつけた。

 最大のピンチは、長打2本を許して同点とされた五回だった。なおも2死満塁で東海大相模の3番・小島を迎えた。1球目に緩いカーブを見せてから「絶対に後悔したくない」と思い切り腕を振った。外角低めの直球をはじき返されたが、体勢を崩しながら素早く好捕して、ピンチを切り抜けた。

 今大会3回目の先発マウンドだった。「落ち着いて試合に入れた」という。130キロ台後半の直球で押してカーブとチェンジアップで緩急を利かせた。2度のリードを追いつかれたが、勝ち越しは許さない。7回2失点で、ここまで二枚看板を形成してきた背番号「1」の京本につないだ。

 あと一歩で優勝を逃し、試合後はベンチに崩れ落ちて泣いた。それでも甲子園では全5試合で415球を投じた。京本のマウンドさばきからエースの姿も学んだ。「甲子園に来て変わった。冷静に周りが見えるようになった」と、自身のセンバツでの成長を実感している。【森野俊】

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