「女・男の気持ち」(2021年3月25~31日、東京・大阪・西部3本社版計19本)から選んだ「今週の気持ち」は、大阪本社版3月26日掲載の投稿です。
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<今週の気持ち>
球春に胸弾む 大阪市東成区・島田和美さん(主婦・48歳)
2年ぶりに甲子園球場に行ってきた。野球観戦が好きで、年に数回は球場に足を運んでいたが、去年はコロナの影響で一度も行くことができなかった。今年は対策を講じて観客を入れるとのことで、張り切ってプロ野球のオープン戦を見に行った。
客席に向かう階段を上りきると、球場の上に大きな空が広がっていた。まだ冷たい風が心地よい。春の到来とともに期待が膨らむオープン戦が大好きだ。復活してほしい選手、これから活躍しそうな選手が一堂に会し、メンバーも次々と入れ替わって出てくるので、今シーズンの推しの選手を探す楽しみがある。
また、テレビでは見えない姿が見られる。黙々と素振りをしていたり、ベンチからチームメートに声援を送り続けていたりした選手が活躍し始めると本当にうれしい。
高校野球も同じだ。練習を手伝ったり、アルプススタンドで応援したりする野球部員が見える。レギュラーを目指して努力し続けたはずだが、努力が報われるとは限らない。苦い思いを乗り越えて、自分にできることを必死でやる姿が胸を打つ。そして、彼らを支え、見守る家族の姿も見える。多くの人がそれぞれの思いを胸に、頑張っているにちがいない。悩んだ時間は、いつかきっと自分の心に花を咲かせると信じたい。
今年はセンバツが開催された。全ての高校生に心からエールを送っている。
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<担当記者より>
私も野球観戦が大好きな一人。大阪に住んでいるので、甲子園球場や京セラドームに時々足を運びます。さらには、広島県出身でカープファンのため、たまにマツダスタジアムにも遠征していました。でも、島田さん同様、昨年はコロナのせいで一度も、どこにも行けずじまい。寂しい思いをしました。投稿を読み、私も「今年は行くぞー」と。生の迫力と楽しさを体感したい!
投稿の後半は高校野球についてです。かつて何度か現場で取材したセンバツの光景がよみがえりました。とりわけ開会式は、何度見ても感激します。今年は2年ぶりのセンバツ。仙台育英の島貫丞主将の選手宣誓は、かなりの長文でしたが、実に堂々と、すがすがしく、心のこもった一言一句が胸にグッときました。プロ野球とはまた違った高校野球の魅力ですね。夏には、さらに成長した球児たちの姿が楽しみです。
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