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心の眼

視覚に障害がある佐木理人記者が、誰もが不安を和らげ希望につながるような報道とは何かを考えます。

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社会を動かす一手に=点字毎日記者・佐木理人

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 中型テレビほどの大きさの画面に、拡大された教科書が映る。中学生だった私は目を近づけて文字を追った。横で板書を読み上げ、ノートを取るのは数学の先生だ。

 私は中学入学直前にほとんど見えなくなった。だが、盲学校ではなく、小学校からの友人たちと同じ中学校を選んだ。

 先生は本来受け持つ数学の授業から離れ、私のサポートに専念してくれた。試験の時は私の横で問題を読み、回答を代筆する。こうした対応は視覚障害のある後輩たちにも生かされた。

 そんな日々を思い出したのは、思わぬ吉報が届いたからだ。

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