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買うか、借りるか、サブスクか 理想のクルマの乗り方とは?

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パーク24が設置するカーシェアステーション=同社提供
パーク24が設置するカーシェアステーション=同社提供

 自動車を購入せず、定額制(サブスクリプション)サービスを利用したり、必要に応じてカーシェアサービスで借りたりする「脱マイカー派」が都市部を中心に増えている。かつては車を所有することがステータスだったが、近年は若者を中心に車離れが進み、自動車メーカーも「売る」以外の取り組みを強化せざるを得なくなっている。ドライバーにとっては車の乗り方が多様化した形だが、どのような乗り方がお得なのか。

 「車は買うもの、という何十年も続いた意識を変えたい」。トヨタ自動車の事業子会社キントの小寺信也社長は2021年1月、車のサブスクサービス「KINTO ONE(キント ワン)」のオンライン説明会でこう力を込めた。これまでのマイカーの概念をメーカー自らが転換させようとしている。

 キントは19年3月に導入された。3、5、7年の契約年数に応じて月々定額の料金を支払い、マイカーのように車を使えるサービスだ。所有者はキントになる。従来あるリースと同様だが、任意保険料や登録諸費用、メンテナンス料などの諸経費もすべて月額料金に含まれる。購入時に頭金がいらず、車検時に多額の出費をすることもない。法人利用のイメージが強いリースとは別の「サブスク」として打ち出した。申し込みや契約はインターネットでもできる。

 例えば、人気車種「ヤリス」は車両価格が約162万円。同社の試算によると、21歳未満のドライバーが購入した場合、任意保険料や登録諸費用などが必要で、3年間の支払総額は下取り価格を差し引いても約198万円、月平均は5万5235円になる。これに対し、キントで3年乗る場合は月額3万9930円で済み、お得だ。

 キントのターゲットはこれまで車を買ったことのない若者だ。費用負担や購入手続きの煩わしさを感じさせないことで取り込みを図っている。また、高齢者が免許を返納した場合…

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