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第79期名人戦

渡辺明名人に斎藤慎太郎八段が初挑戦する第79期名人戦を特集します。棋譜中継は「棋譜・対局結果」からご覧いただけます。

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渡辺明名人と井山裕太本因坊が対談 AI登場、若手活躍どう見る

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対談に臨んだ将棋の渡辺明名人(左)と本因坊文裕=東京都千代田区で2021年3月18日、北山夏帆撮影
対談に臨んだ将棋の渡辺明名人(左)と本因坊文裕=東京都千代田区で2021年3月18日、北山夏帆撮影

 新しい年度が始まり、将棋界は7日に第79期名人戦七番勝負、囲碁界は5月に第76期本因坊決定戦七番勝負と、伝統と格式のある二つのタイトル戦が相次いで開幕する。渡辺明名人(36)は初防衛に臨み、本因坊文裕(31)=井山裕太九段=は史上最多タイの10連覇に挑む。大一番を前に両者が対談し、将棋・囲碁の魅力、今シリーズへの意気込みを語り合った。【司会は出水奈美・毎日新聞東京本社学芸部長、写真・北山夏帆、構成・丸山進】

 渡辺 囲碁界は、一力(遼天元)さんがタイトルを取って階段を上がりました。今後は、一力さん、許(家元八段)さん、芝野(虎丸王座)さんとどう戦うかですね。

 井山 一力さんとは8歳、芝野さんとは10歳離れていますが、最近よく戦うようになったので、以前ほど年齢に対する意識はなくなりました。渡辺さんも、最近はほぼ年下とのタイトル戦ですよね。

 渡辺 公式戦でも年上と指すことが年々少なくなって、30歳を超えたあたりから、年下の人との戦いが多くなっています。2020年度のタイトル戦もそうでした。

AI登場で研究者肌の傾向に

 井山 年下との戦いでは戦術は変えますか?

 渡辺 それはあります。指している将棋が違いますから。羽生善治九段を中心とした上の世代は、AI(人工知能)の色が濃くないので、AIで研究してもその通りにならないことが多く、研究で勝負しようとはなりません。若い世代との対局は研究通りに行くことが多いので、研究で戦うことになります。

 井山 最近、その色彩が濃いですか?

 渡辺 年々そうですね。藤井(聡太王位)さんはじめ、10代、20代はAI研究が主流で、年々、事前研究の処理能力が必要になってきます。研究量が10年前と違うのがきついですね。囲碁界もそうですか?

 井山 ここ数年ですけど…

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