どんな役でも「田中邦衛」に 真面目で優しい、唯一無二の個性派

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「北の国から」シリーズに出演した田中邦衛さん=フジテレビ提供
「北の国から」シリーズに出演した田中邦衛さん=フジテレビ提供

 「北の国から」の黒板五郎役をはじめ多くのテレビドラマや、映画で知られる個性派俳優の田中邦衛(たなか・くにえ)さんが3月24日、老衰のため亡くなった。88歳。葬儀は家族で営んだ。

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 当たり役となった「若大将」シリーズの青大将は、若大将を一方的にライバル視する、キザなドラ息子。意地悪なのに間が抜けたお人よしの敵役は、個性的な風貌を生かし、いささか大仰な身ぶりと表情で演じた田中さんならではだった。この青大将がいなければ、若大将の好漢ぶりもかえって嫌みになったろう。シリーズの陰の立役者だった。

 黒澤明監督の「椿三十郎」(1962年)では正義感の強い若侍、石井輝男監督の「網走番外地」(65年)では高倉健の弟分、「仁義なき戦い」シリーズでは菅原文太演じる主人公の対抗組織のヤクザと、陰陽いずれのキャラクターも…

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