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渡邊十絲子・評 『日本の包茎 男の体の200年史』=澁谷知美・著

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『日本の包茎 男の体の200年史』
『日本の包茎 男の体の200年史』

 (筑摩選書・1760円)

大いなる幸福の前では瑣末なこと

 女性が「わたしは胸が小さいから男性に好かれず、結婚できない」と言ったら、男性はどう思うだろう。ましてその人が、豊胸手術以外に生きる道はないと思いつめていたら。「人の好みも相性もいろいろだということに気づかないのかな。自然な身体が一番なのに」と思うのではないか。

 包茎問題はそれと同じだ。多くの男性は包茎を恥と感じるが、その価値観は男性だけのもので、女性は全然気にしていない。包茎は日本人男性の多数派(ある医学調査では6割以上)なのに、なぜ恥ずかしいのだろうか。病気でないのに手術を受けるのは、不自然ではないのか。

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