「渋沢栄一の観察法、役者の役に」 慶喜の養祖母役・美村里江さん

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大河ドラマ「青天を衝け」や渋沢栄一の魅力を語る女優の美村里江さん(左)と井上潤・渋沢史料館館長=さいたま市浦和区高砂の埼玉会館で2021年4月3日午後4時29分、橋本政明撮影 拡大
大河ドラマ「青天を衝け」や渋沢栄一の魅力を語る女優の美村里江さん(左)と井上潤・渋沢史料館館長=さいたま市浦和区高砂の埼玉会館で2021年4月3日午後4時29分、橋本政明撮影

 埼玉県深谷市出身の実業家、渋沢栄一とNHK大河ドラマについて語る「大河ドラマ『青天を衝(つ)け』トークショー ―渋沢栄一の魅力に迫る!―」(NHKさいたま放送局、毎日新聞さいたま支局主催)が3日、さいたま市浦和区の埼玉会館大ホールで開かれ、渋沢研究の第一人者でドラマの時代考証を担当する井上潤・渋沢史料館館長と、徳川慶喜の養祖母・徳信院を演じる女優の美村里江さんが登壇。約300人が2人の語りに聴き入った。

さいたまで「青天を衝け」トーク

 美村さんは深谷市出身で渋沢と同郷。渋沢について「深谷では偉人と教わる人物だが、小さい頃は『駅前に銅像がある、優しそうなおじさん』というイメージしかなかった。30代になって、すごさが身にしみている」と話した。

 渋沢の著書「論語と算盤(そろばん)」を3回読んだという美村さんは、印象に残っている内容として「人物の観察法」を挙げ、「その人の安心、満足がどこにあるかをよく見るという点は、役作りにそっくり。(役者にも)役に立つ」と語った。

 渋沢はフランスで金融や流通の仕組みを学び、日本の近代化を築いたとされる。井上館長は「産業振興で国力を増そうとしていたフランスが、物流の中継点だった深谷と重なって見えたのでは」と指摘し、「深谷が日本の近代化の原風景だったのではないか」との見方を示した。

 渋沢は、鉄道や水道など、日々の生活に密着した多くの事業や企業の設立に関わった。この日の会場となった埼玉会館の旧館も、渋沢の多額の寄付を元に建てられた。美村さんは会場を見回し、「(渋沢と)地続きのところにいると感じる」と笑顔で話した。【岡礼子】

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