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苦境の外国人支え30年(その1) 「奴隷労働」許さない

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家族の境遇を涙ながらに語るミラクルさん(左)と励ます鳥井一平さん(右)=衆院第1議員会館で2021年2月25日、西夏生撮影
家族の境遇を涙ながらに語るミラクルさん(左)と励ます鳥井一平さん(右)=衆院第1議員会館で2021年2月25日、西夏生撮影

 このままでは家族がばらばらになる。その不幸を何とか食い止めたかった。

 「日本で生まれた時からビザも住民票もありません。でも日本で生きたい」。東京・永田町の衆院議員会館で2月にあった自民党議員主催の勉強会。ガーナ人の両親を持つ高校生のミラクルさん(17)が窮状を訴えた。隣に座っていたのは、NPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)代表理事の鳥井一平さん(67)。彼女の震える肩にそっと手を添えた。

 両親の在留資格は失効している。定期的に東京出入国在留管理局(入管)に出頭し、入管の指示に従ってきた。最近受けた指示は家族を引き裂く内容だった。日本生まれのミラクルさんに留学ビザを与える一方、両親を国外退去させる可能性があると伝えてきたのだ。

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