連載

ストーリー

記者が現場を歩き、見て、聞いて、感じながら、ニュースの深層、話題の人々の内面に迫る長編ルポ。

連載一覧

ストーリー

苦境の外国人支え30年(その2止) 草の根運動、海を越え

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
コロナ禍で苦境にある外国人技能実習生について連携団体とオンラインで協議する鳥井一平さん=東京都台東区で2021年2月18日、北山夏帆撮影
コロナ禍で苦境にある外国人技能実習生について連携団体とオンラインで協議する鳥井一平さん=東京都台東区で2021年2月18日、北山夏帆撮影

 

 ◆「闘うヒーロー」 米から表彰

「技能実習は人身売買」

 新型コロナウイルスの感染拡大で日本社会のいびつさがより浮かび上がった、と改めて感じた。緊急事態宣言の再発令が取り沙汰され始めた1月2日。NPO法人「移住者と連帯する全国ネットワーク」(移住連)の代表理事を務める鳥井一平さん(67)は、東京都新宿区の公園で開かれた相談会で外国人労働者の訴えを聞いていた。彼らの立場は不安定で、人員整理などでしわ寄せを受けやすい。

 鳥井さんは憤る。「役所の書類は通常、日本語でしか受け付けず、特別定額給付金を受けられない外国人が相次ぎました。新型コロナで外国人への差別が露骨になっています」。一方で、渡航制限のため製造業や農業、漁業などの業種で人手不足が一層深刻化した。「彼らは私たちの会社の精鋭なんです」。各地の経営者からのそんな悲鳴が鳥井さんらに届く。

この記事は有料記事です。

残り4811文字(全文5183文字)

あわせて読みたい

注目の特集