- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
昨年2月に他界した夫は桜がとても好きな人だった。私が植えるプランターや植木鉢の花々にも興味を示したが、桜への思いは、また格別なものがあった。
そんな夫は退職後、この時期は特別とばかりに「〇〇の桜、見に行くか?」としきりに私を誘い、毎日のように車であちこちの桜を見て回った。新聞などで見ごろになった桜を求め、愛犬も一緒にかなり遠くまで足を運んで楽しんだものだった。
けれど、亡くなる5年前に脳出血で倒れた夫は車の運転ができなくなり、私たちは近くの川沿いを散歩するのが日課になった。桜の木はあまり多くは植わっていないが、きれいな花をつけ、私たちを和ませてくれた。
この記事は有料記事です。
残り264文字(全文544文字)