日本の「核のごみ」、カナダで受け入れ構想 元首相が関与

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
「核のごみ」の構想に関与したと伝えられているカナダのジャン・クレティエン元首相=2010年4月、竹内紀臣撮影
「核のごみ」の構想に関与したと伝えられているカナダのジャン・クレティエン元首相=2010年4月、竹内紀臣撮影

 日本の原子力発電所から出る放射性廃棄物「核のごみ」について、カナダ北東部で地中に埋める処分場を造り、日本から受け入れる構想の存在が明らかになった。カナダ公共放送CBCによると、構想にはクレティエン元首相が関与。日本の一部原子力産業の関係者に昨年2月ごろに打診があり、カナダを同4月に訪問して話し合う予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で見送りになったという。一方、地元政界は構想実現の可能性を否定している。

 クレティエン氏は現在のトルドー首相と同じ自由党に所属し、1993年から2003年まで首相を務めた。カナダ政府や日本政府の関与は不明だが、構想が事実なら日本からの核のごみの「輸出計画」が秘密裏に持ち上がっていたことになる。

この記事は有料記事です。

残り846文字(全文1166文字)

あわせて読みたい

ニュース特集