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金大中氏拉致現場、ホテルグランドパレス閉館へ 記憶からも消えゆく喪失感 映画「KT」阪本順治監督

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=東京都千代田区で、宮本明登撮影
=東京都千代田区で、宮本明登撮影

 コロナ禍の中、戦後の日韓史にその名が刻まれた東京・飯田橋のホテルグランドパレスの灯が6月末で消える。後に韓国の大統領に上り詰めた金大中(キムデジュン)氏(2009年に85歳で死去)が、母国の民主化を推し進めようとして日本に身を寄せていた時に、韓国へ拉致される現場となったホテルだ。閉館を前に、事件をテーマにした02年の日韓共作映画「KT」を撮った阪本順治監督(62)とホテルを訪ねた。

 「1970年代という時代が刻まれた建物が消えてしまうということですよね。現物が残像になって、やがて人々の記憶からも消えていく。さみしいですよ」。そう漏らすと、地下5階、地上24階建ての堂々とした建物をゆっくりと見上げた。この日は晴天で、青空に白いホテルの外壁が映え、まぶしかった。

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