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「あの日」に学び「あした」を守る

東日本大震災から間もなく10年となるのを前に、小中学生の皆さんと一緒に震災と防災について考えます。

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「あの日」に学び「あした」を守る

「あの日」に学び「あした」を守る 理科/上 大木聖子・慶応大准教授の話

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=百武信幸撮影
=百武信幸撮影

 <教育の森 kyoiku no mori>

ちっぽけな自分知ることから 大木聖子・慶応大准教授(地震学、防災教育)

 地球の視点(してん)でみると、地震は「地球のくしゃみ」ほどのことで、自然現象の一つ。人間にいじわるするつもりでもなく、地球は地球なりに生きている。でも私たちの社会に弱い部分があれば、大きな災害になるので一緒(いっしょ)に生きていく方法を考えるしかありません。

 幼(おさな)い頃(ころ)、アリを手にのせて歩いていると、母から「アリは手の上に乗っていることに気づいているかな」と問いかけられ、自分を上から見るような初めての感覚を覚えました。アリは右に進んでも、私が真っすぐ進んでいることに気づいていない。握(にぎ)りしめれば死んでしまうこともわからない。地球と私の関係も同じで、自分は小さな存在(そんざい)なのだと知りました。

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