- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷
駅待合室で電車待ちをしていると一組の家族連れが入ってきた。高校を卒業したばかりの初々しい娘さんの新生活への門出のようだ。送る方も送られる方も言葉少なで緊張した空気が伝わってくる。
私も18歳の時、古里の小さな駅から親と姉妹に見送られ夜行列車で出発したことを思い出す。見知らぬ土地で3年間、働きながら専門学校に行った。慣れない環境で上司や先輩たちから容赦なく仕事の責任の重さをたたき込まれた。疲れて学業に身が入らず授業時間は居眠りばかり。一度だ…
この記事は有料記事です。
残り335文字(全文557文字)