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美食地質学入門

「美食地質学」は開講です。美食と地質って接点がまったくなさそうですが、さにあらず。実は深~い関係があるんです。

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第34講 アカザエビ 深海で甘みのエビデンス

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アカザエビ
アカザエビ

 フランスでラングスティーヌ、イタリアでスカンピ、日本ではアカザエビ。深海に生息する高級食材から三河湾の成り立ちを探るべく、マグマ学者の巽好幸先生、日本料理の大引伸昭先生と愛知県を訪ねた。

 ■沖合の砂地に生息

 まずはアカザエビを取っている蒲郡漁協西浦支所(蒲郡市)にお邪魔し、尾﨑久儀支所長と牧原英基参事に話を伺った。沖合底引き網で深海魚を多く取っており、色とりどりなんだとか。三河湾ではアサリやワタリガニなども取れ、魚種は約80種にもなるという。

 「200~400メートルの深海で取れるアカザエビは重宝されとるんですが、去年からすごく少なくなった。ほぼ半減」とか。原因はよくわからないそうだ。愛知県水産試験場の記録によると、アカザエビは大正時代初めに、渥美半島外海で新種として発見された。漁場は、平成の初めごろまでは渥美半島外海だったが、現在は三重県の大王崎付近の浜島や尾鷲沖の熊野灘。いずれも砂地で、海底は深い。

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