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2021自民党総裁選

岸田文雄首相による新内閣が発足しました。内閣について考察した記事や各国の反応をまとめています。

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岸田文雄氏、総裁選へ「保守色」 敵基地攻撃能力、静観から発信

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「ポスト菅」を目指す自民党の岸田文雄前政調会長=東京都千代田区で2021年2月4日、吉田航太撮影
「ポスト菅」を目指す自民党の岸田文雄前政調会長=東京都千代田区で2021年2月4日、吉田航太撮影

 「ポスト菅」を目指す自民党の岸田文雄前政調会長が、これまで静観してきた敵基地攻撃能力の保有についてツイッターで積極的に発信するなど、「保守色」をアピールしている。自民党総裁選に向けて安倍晋三前首相との連携を模索する狙いだが、足元の岸田派内では敵基地攻撃能力の保有に異論も出ており、岸田氏は今後の総裁選戦略のバランスに苦心しそうだ。

安倍氏に接近、身内は疑問も

 「中国の影響力が増大し国際秩序が揺らぐ中、今後の外交・安全保障上のホットスポットがアジアであることは間違いない」。岸田氏は2日、「三つの覚悟」と題した新たな外交提言をツイッターで発表した。

 敵基地攻撃能力について岸田氏は、昨年の総裁選では「必要かどうか議論を進めていかないといけない」と語るにとどめていた。しかし今回の提言は「相手領域内でのミサイル阻止能力の検討」と敵基地攻撃能力に言及し▽台湾海峡の安全、香港の民主主義、ウイグルの人権を守るための日米協調▽海上保安庁の能力・権限強化――など、中国を意識した項目が並ぶ。岸田氏は6日のBSフジ番組でも「我が国が攻撃を受けた時、第2撃に対する備えとしての能力を持つことが抑止力になるのではないか」と改めて述べた。

 岸田氏が踏み込んだ背景には、ライバルの菅義偉首相を細田派(96人)、麻生派(53人)、竹下派(53人)、二階派(47人)、石原派(10人)の5派閥が支持する構図を崩さなければ、今年の総裁選で勝機をつかめないという事情がある。

 岸田氏が意識するのが、…

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