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菅首相長男接待

総務省幹部が「東北新社」に勤める菅首相の長男から接待を受けていた問題。特別扱いの構図が浮かび上がりました。

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それは「MOF担」接待にも似て…公務員倫理はなぜ守られないのか

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当時の大蔵省汚職事件で家宅捜索のため省内に入った東京地検の係官ら=1998年1月26日
当時の大蔵省汚職事件で家宅捜索のため省内に入った東京地検の係官ら=1998年1月26日

 総務省官僚への放送事業会社「東北新社」やNTTグループによる接待が相次いで発覚した。利害関係者から接待を受けることを禁じた国家公務員倫理規程に抵触したとして、10人以上が処分された。倫理規程は国家公務員倫理法に基づくが、そもそも倫理法はどうして生まれたのか。そして、なぜ総務官僚たちは倫理規程を守らなかったのだろうか。

接待「1日3階建て」が勲章

 「内閣」と印字された便箋の走り書き。ところどころにシミがあり、古さを感じさせる。

 「今回の事態を厳しゅくに受け止め、(中略)二度と起こらないような対応策を国民にわかりやすい形で示していくことが、政権・与党の責任であると考える」「更に具体的な改善策があるかどうか、このような不祥事を今後根絶するという決意で、制度面、組織面を含め心を新たにして精査していくことが必要」

 1998年1月27日の閣議の直前。当時の橋本龍太郎首相から「俺の発言メモを書いてくれ」と言われ、首相秘書官だった江田憲司氏(現・衆院議員、立憲民主党代表代行)があわただしく数分で書き上げたものだ。橋本首相は閣議で、このメモをそのまま読んだという。

 当時は旧大蔵省への過剰接待が大問題となっていた。官僚が過剰な接待の見返りに銀行側に検査情報を漏らしていたことが発覚し刑事事件に発展。発言の前日、東京地検特捜部が大蔵省の金融検査官2人を逮捕していた。「今回の事態」とは…

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