偽りの共生
せやろがいおじさんが退治を訴える「やばい鬼」 日本の入管行政
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「おーい、入管収容の長期化の問題、やばすぎ~~」。「せやろがいおじさん」こと、お笑い芸人の榎森耕助さん(33)が動画投稿サイト「ユーチューブ」で訴えている。榎森さんといえば、エメラルドグリーンの沖縄の海を背景に、赤いふんどし姿で時事問題を切るスタイルが人気だが、4月中にも国会審議が始まるとみられる入管法改正案の問題点を、3月の配信で初めて取り上げた。深刻なテーマにもかかわらず、「予想外」に多くの人が見てくれたという。配信のきっかけは外国人を支援する弁護士のある言葉だった。榎森さんに「刺さった」熱い言葉とは――。【和田浩明/デジタル報道センター】
入管という「鬼」指弾 投稿動画で
多様な時事問題に関する意見をユーチューブなどで発信してきた榎森さん。最近では森喜朗オリンピック・パラリンピック組織委前会長による女性蔑視発言や、新型コロナウイルスのワクチン、同性婚問題なども取り上げてきた。硬派のテーマもユーモラスに、わかりやすい言葉で解説するスタイルが人気を集め、視聴回数が100万回を超える回もある。
そんな榎森さんが「史上最悪の改正!人を人として扱わない『入管法の改正』について」(https://www.youtube.com/watch?v=1zdd9RgkdzY)と題した動画を公開したのは、3月5日のことだ。
どんな内容なのか。訴えたのは、極めて低い日本の難民認定率や、入管施設への外国人の長期収容、難民認定申請者などに厳しくなる…
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