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水説

「理系白書」の報道などで第1回科学ジャーナリスト大賞を受賞した、元村有希子論説委員のコラムです。

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尖閣に適した色は=古賀攻

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 沖縄県・尖閣諸島の接続水域にはきのうも中国海警局の公船3隻がいた。もう53日連続になる。

 彼らが12カイリの領海に侵入してきたら、海上保安庁の巡視船が無線や電光掲示板で退去を求める。それでも出なかったら船に幅寄せして出す。海保の船には常に中国語の通訳官が乗っている。

 ここで起きているのは国家意思のぶつかり合いだ。戦争にまでならないのは、現状が「寸止め」の心理戦レベルにあるから。中国は「軍事的なエスカレーションを招かない低烈度の威嚇」(坂元茂樹著「侮ってはならない中国」)で日本の管轄権に挑んでいる。

 だが、いつまでも持久戦にとどまるとは限らない。

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