菅首相、GWにインド訪問で調整 フィリピンでの会談も検討

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新型コロナウイルス感染症対策本部の会合終了後、記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年4月1日午後7時13分、竹内幹撮影 拡大
新型コロナウイルス感染症対策本部の会合終了後、記者団の質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年4月1日午後7時13分、竹内幹撮影

 菅義偉首相は4月下旬に始まる大型連休中にインドを訪問し、モディ首相と初の対面での会談を行う調整に入った。併せてフィリピンも訪れ、ドゥテルテ大統領と会談することも検討している。「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた連携を図るとともに、中国と領土問題を抱える両国との関係を強化することで、海洋進出を強める中国をけん制する狙いもある。

 複数の政府関係者が7日、明らかにした。首相の外遊は2020年10月のベトナム、インドネシア、今月中旬の米国に続き3回目となる。新型コロナウイルスの感染状況を見極めた上で最終判断する。

 日本は同盟国の米国や準同盟国と位置づけるオーストラリアにインドを加えた「クアッド」と呼ばれる4カ国の連携を重視しており、3月にはテレビ会議形式で日米豪印首脳会合を開催した。

 日印両国は20年に自衛隊とインド軍が物資や役務を融通し合う物品役務相互提供協定(ACSA=アクサ)を締結するなど安全保障面での関係強化を進めており、菅首相は21年3月にモディ首相と電話で協議した。菅首相はその際、モディ氏からインド訪問を打診され、「適切な時期に訪問できるよう検討したい」と伝えていた。

 日印首脳会談では安全保障やインフラ整備での協力強化を協議し、ワクチン生産・供給など新型コロナ対策も議題となる方向だ。首相は北朝鮮による拉致問題解決に向けた協力も呼びかける。インドは中国と国境問題で緊張関係にあり、中国の動向などについても意見交換するとみられる。

 フィリピンとは21年が国交正常化65周年に当たることを踏まえ、一層の関係強化を図る方針だ。フィリピンも南シナ海への海洋進出を強める中国と緊張関係にある。【飼手勇介、佐藤慶、李舜】

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