名古屋市長選 強まる「河村包囲網」 尾形氏、出馬見送り横井氏に協力

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出馬取りやめの意向を明らかにし、横井利明氏(右)と握手を交わす尾形慶子氏=名古屋市北区で2021年4月7日午後8時41分、岡正勝撮影 拡大
出馬取りやめの意向を明らかにし、横井利明氏(右)と握手を交わす尾形慶子氏=名古屋市北区で2021年4月7日午後8時41分、岡正勝撮影

 任期満了に伴う名古屋市長選(11日告示、25日投開票)に立候補を表明した市民団体役員の尾形慶子氏(63)が7日、出馬を見送る意向を表明した。市長選の構図は、現職で4期目を目指す河村たかし氏(72)と、無所属新人で元市議長の横井利明氏(59)との事実上の一騎打ちの公算が大きくなった。

 尾形氏は1月、最も早く立候補を表明。河村氏が推進する市民税減税や名古屋城天守の木造復元に反対し、「環境と女性」をスローガンに温室効果ガス削減や貧困化する女性への支援を公約に掲げた。毎日新聞主催の討論会でも河村、横井両氏と激論を交わした。

 しかし、7日夜、市内で開かれた横井氏との公開討論会に出席し、河村氏の再選阻止などで一致点を見いだした尾形氏は「一致する部分もあることを確認した。一致しない部分もあるが(市民のため)ベストな選択をするお手伝いをしたい」と発言。討論会後、報道陣に対し「立候補を取りやめることにした」と述べた。見送りの理由については、選挙運動を遂行するまでの態勢が不十分なことや、河村氏に対する批判票が割れる懸念がある点をあげ、討論会などで「ある程度主張はできた」とも語った。横井氏を支援するかどうかは「検討する」という。

 尾形氏は愛知県の大村秀章知事の解職請求(リコール)を巡る署名不正事件で、運動に応援団として関与した河村氏に退陣を求めたが、反河村の主要候補が複数出馬すれば、結果的に現職を利するとの指摘が両陣営の支援者から出ていた。

 市長選を巡っては、自民、立憲民主、公明、国民民主など主要各党も横井氏に対する党本部推薦を決定。共産党県委員会は自主支援を表明しており、尾形氏の出馬見送りで「河村包囲網」がより、強まる形になった。【岡正勝】

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